現在多くの方がムダ毛に悩んでいます。またそこまでムダ毛に悩んでいなくても、自己処理をするのが面倒くさいと感じている方も多くいらっしゃいます。その為多くの方が脱毛に通っていたり、脱毛を完了しています。
しかしこれから脱毛に通いたいと思っても気になるのが脱毛に関する噂ですよね。脱毛に関する噂の1つに「副作用や後遺症がある」という物があります。この噂によって脱毛することを躊躇してしまう方も少なからずいらっしゃるでしょう。本当に脱毛による副作用や後遺症はあるのでしょうか。今回は脱毛に関する副作用や後遺症にまとめていきます。
~目次~
1.脱毛とは
2.どのムダ毛処理方法にもリスクが存在する
3.脱毛による副作用
4.脱毛による後遺症
5.脱毛するメリット
6.副作用別の対処法
7.予防方法
8.まとめ
以下の順番で説明していきます。脱毛したくても副作用が出るのが怖くて躊躇している方、副作用が出やすい方は参考にしてください。
1.脱毛とは
そもそも脱毛とは何なのでしょうか。脱毛とは体毛を意図的に除去することであり、美容目的もしくは身だしなみの観点から通われる方が多いです。脱毛方法としてはワックス脱毛・レーザー脱毛・ニードル脱毛・光脱毛の4種類があります。
かつては女性による脱毛が主流で、女性専用の脱毛サロンもあります。しかし近年は男性が行うことも少なくありません。女性は全身をすることが主ですが、男性は髭脱毛から全身脱毛まで幅広く行われています。自分の目的に合わせた部位を脱毛をすることが多いですが、いっそのことと全身をする人が少なくありません。
また脱毛に関してよく言われている言葉は「永久脱毛」です。しかしこの言葉の意味が脱毛に通う側とサロン側で異なっています。多くの人は「永久脱毛」と聞くと二度と毛が生えてこない状態だと思います。しかしサロン側が使う「永久脱毛」は脱毛終了後1カ月を過ぎた時にムダ毛の再生率が20%以下の状態の事です。
この時点で差が生まれてくるので説明と違ったと通いながら思う方も多いです。特に医療脱毛は永久脱毛だと言われますが、医療脱毛だとしても一生毛が生えてこないとは断言できません。
その為脱毛は毛を再生させづらくさせ、毛の量を減らす効果を与えるものという認識が正しいです。そして生えてくる速度を遅くさせ、ほとんど生えてこない状態にさせます。
ではどのように脱毛効果が生まれるのか簡単に説明していきます。まず毛は毛乳頭というものがあります。その毛乳頭が毛細血管から栄養をもらい、毛が成長するのです。脱毛ではその毛乳頭にダメージを与えたり、破壊することで減毛効果を得たり、毛が生えなくなったりするのです。
また毛はサイクルがあります。毛が毛根とつながっていて成長する「成長期」、毛が毛根から離れ抜ける準備をする「退行期」、毛が生える準備をする「休止期」の3つがあります。この3つがサイクルとなって、毛が生え変わっているのです。脱毛の効果を得られるのは「成長期」の時です。
何故なら退行期と休止期は毛根と繋がっていない為、毛乳頭をダメージを与え破壊することが出来ないのです。脱毛ではこの成長期に入るタイミングに合わせて施術を行うようにしています。その為一回の施術から最低でも3週間は空ける必要があります。
2.どのムダ毛処理方法にもリスクが存在する
実はムダ毛を処理していく場合、自己処理も含め、少なからずどのような部位でもどのような方法でも肌へのリスクは存在します。
脱毛サロンや脱毛クリニックの場合光やレーザーを肌に当てて脱毛を行う為、痛みはなくてもどうしても熱のエネルギーによる肌へのダメージは避けられません。ニードル脱毛も肌に特殊な針を刺し電流を流す為、肌へのダメージはあります。
ただし肌のダメージは脱毛でのみ発生する訳ではありません。もちろん自己処理でも発生します。自己処理をする際にしっかり下準備をしないままカミソリなどで剃ってしまうと、カミソリ負けをしてしまったり肌が荒れたりしてしまうことがあります。中には経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
またカミソリ負けのように自覚できるダメージはかなり負荷が掛かっている状態で、傍目にわからないような場合でも肌にダメージを与えてしまっているということはよくあります。これは除毛クリームなどが多いですが、カミソリで剃った時も同じです。目に見えるダメージはなくても、少なからず必ずダメージは負っています。
このようにどのようなムダ毛処理方法も、こうした肌へのダメージは付きまとう物です。ただ自己処理と脱毛サロン・脱毛クリニックの大きな違いは、医師や脱毛のプロがいるという点です。脱毛サロンや脱毛クリニックでの脱毛はプロの手でムダ毛の処理を行ってもらい、さらには肌のトラブルを相談できる為、自分で処理した場合に比べると不安が軽くなります。
3.脱毛による副作用
脱毛後にする発症すると言われている副作用の症状はいくつかあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
●施術後の皮膚の痛み
脱毛の施術後、皮膚に赤みが出てしまうことがあります。脱毛の施術の多くは、皮膚に光やレーザーを照射して毛根を除去するという方法で行われます。脱毛器から照射される光やレーザーは熱を持っています。その為光やレーザー照射後の肌には火照りや赤みが生じてしまうのです。
脱毛後の肌の赤みを抑えるには施術後の脱毛部位を冷やし、保湿ローションを塗るなどのアフターケアが必要になります。十分なアフターケアを行えば、赤みは1週間程度で引いていきます。
●毛嚢炎
脱毛の施術は毛穴にある毛根に光やレーザーを照射して、ムダ毛を除去していきます。この毛穴に向けてレーザーを照射するということが原因で、毛嚢炎という炎症を引き起こしてしまうことがあります。
毛嚢炎とは毛穴の奥にある毛包と呼ばれる毛根を包んでいる部位が炎症を起こす症状です。毛嚢炎には痛みや痒みはありませんが、ブツブツとしたニキビのようなものが肌にできます。毛穴にレーザーを照射することで毛穴のバリア機能が弱まって細菌に感染しやすくなり、そのことが原因で毛嚢炎を発症してしまうのです。
毛嚢炎は一時的な症状である為、適切な処置をすることで1~2週間程度で治ることが多いです。どうしても治らない酷い場合は皮膚科に行く必要があります。
●火傷
脱毛器の出力が強すぎた場合、脱毛した部位が火傷になってしまうことがあります。また最近の脱毛器は皮膚に当たる部分が熱くなるのを防ぐ為に、すごい速さで冷やす技術がついていることがあります。その為肌に当たる部分が冷えすぎてしまっていると低温火傷になることがあります。
もちろん施術者は火傷という肌トラブルが起きないように細心の注意を払っていますが、稀に起きてしまうことがあるのです。
●硬毛化
脱毛の施術をすることで、毛が太くなったり長くなったりすることがあります。この症状を硬毛化と呼びます。硬毛化の原因は毛根の活性化です。毛を除去しきれないレベルの弱い熱量を毛根に照射した場合毛根はその熱で活性化してしまい、毛を太くたくましい状態へと成長させてしまうことがあります。しかし大抵の場合は気のせいな場合が多いです。
●毛や汗が増える
これも硬毛化と同じく気のせいなことが多いです。毛の周期が変わったことで毛が増えたように感じたり、毛が無くなったことで肌に感じる汗の量が増え、汗が増えたと感じることがあります。
しかし稀に実際に毛や汗が増えてしまうことがあります。低出力の際の弱い熱量が、毛穴内の汗腺を刺激してしまうことがあります。この刺激を受ける汗腺は普段使用されていない汗腺なのですが、光やレーザーの照射で毛穴の中が活性化することで、今まで毛が生えていなかった毛穴から毛が生えてくることもあります。これが増毛化に繋がるのです。
脱毛することで起こることが考えられる副作用は、これら5つが挙げられます。必ず起こるわけではありませんが、起こる可能性は大いにあるのです。また中には気のせいなのか実際に副作用が発症しているのか曖昧なものもあるのです。
4.脱毛による後遺症
脱毛器の光・レーザー照射は毛根にだけ働き掛けるのでしょうか。それとも人体の内部まで浸透し、予期せぬ健康被害まで発生させてしまうのでしょうか。身体への影響がないのか一番気になりますよね。噂で影響があると言われている後遺症について見ていきます。
●癌になる?
全身脱毛をすることによって皮膚癌になるといった噂がありますが、これは完全な間違いです。脱毛に使用されているレーザーは、皮膚の表面から3~4ミリ程度までにしか届かず、血管や内臓といった人体の深部まで影響を与えることはありません。また皮膚癌の原因となる光線は紫外線ですが、脱毛に使用されるレーザーは赤外線の為皮膚癌の原因にはなりえないのです。
●ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスは体毛の状態に影響を与えます。ホルモンによっては濃くなったり太くなったりします。しかし脱毛の施術がホルモンバランスに影響を与えることはありません。脱毛施術で使用される光やレーザーは毛根や毛母細胞といったものに影響を与えるのであって、ホルモン分泌に関わるリンパ節や血管には全く影響を与えないのです。
脱毛の施術後に汗や毛が増えたりといった症状が発症することがありますが、これは3の章で既述したように毛穴にある汗腺や毛根の活性化によるもので、ホルモンバランスが乱れたことが原因で起こるものではないのです。
脱毛した後の後遺症の噂はこの2つがあります。しかしどちらも間違った噂なのです。脱毛の光やレーザーは身体に影響を及ぼすことはないのです。
5.脱毛するメリット
脱毛することにより起こる副作用について説明してきましたが、脱毛することは悪いことばかりではありません。脱毛するメリットについて見ていきましょう。
●自己処理が楽になる
多くの人が自己処理が面倒くさいと思っているでしょう。脱毛に通っている間、一気に 脱毛効果を得られることはありません。しかし通っている途中でも脱毛することの効果は あります。それは減毛効果です。生える毛の量が減ったり、毛自体が薄くなる効果が得ら れます。それらの効果を得ると、自己処理が楽になります。
●綺麗になる
多くの人が脱毛に通う理由の1つでしょう。脱毛に通うことでムダ毛が無くなり、悩み の種が1つ減るでしょう。ムダ毛のせいで我慢していたファッションにも挑戦することができます。また髭も脱毛できるため、見た目を爽やかにすることもできます。爽やかは良い印象を与える為魅力的ですよね。
●毛穴が目立ちにくくなる
顔の毛穴で悩んでいる人は顔脱毛をすることで、毛穴が目立ちにくくなる可能性があり ます。顔の毛穴が目立つ理由の1つに、産毛が濃くて黒ずみに見えていることがありま す。女性はメイクで隠すこともできますが、男性の中にはメイクすることに抵抗がある方 もいらっしゃると思います。その為メイクで隠すのではなく、脱毛で産毛を無くすことで 黒ずみを消すのも1つの手です。
●自己処理によるダメージが減る
実は自己処理をするたびに肌は傷ついています。それはどの自己処理方法でも同じです。違うのは、ダメージの度合いです。脱毛することで自己処理の回数が減ります。すると自然にダメージを受ける機会も減り、綺麗な肌を保ちやすくなります。
また自己処理する機会が減ると、ニキビが減る可能性もあります。脱毛することで肌トラブルが減るのは、一石二鳥で嬉しいですよね。
脱毛することでこれらのメリットを得られることが出来るのです。脱毛することはいいことばかりではないかもしれません。しかし副作用はそんなに続くものではありません。そう考えると早めに脱毛し綺麗な肌を手に入れることはいいことだらけかもしれません。
6.副作用別の対処法
もしも脱毛を受けたことによって、副作用が起こってしまったらどのように対処すべきなのでしょうか。副作用別に対処方法を紹介していきます。
●毛嚢炎
肌に毛嚢炎のような症状が見られる場合は、まず1週間程度様子を見ても大丈夫です。多くのケースでは数日~1週間ほどで自然と治癒していきます。発疹だけが見られ、特に大きな症状がなければ受診の必要はありません。しかし痛みや痒みを感じる場合は別です。
毛嚢炎は本来痛みや痒みを感じないものなので、そのような症状がある時や範囲が広がってくる、発疹が大きくなってくるなどの異常があれば医師の診察が必要です。炎症をそのままにしておくと、手術が必要になるくらいまで悪化してしまうこともあります。そうならない為にも、毛嚢炎の悪化が見られた場合はすぐにサロンへ相談してください。
●火傷
脱毛によって火傷を負ってしまった場合は、まずは患部を冷やしてください。清潔なタオルを冷たく濡らして患部に当てる、保冷剤を使うなどが効果的です。また流水で冷やすのもOKです。ただし水道の水やシャワーを当てる場合は、水勢を弱めにして患部には直接当てず、周りから優しく冷やすことを心がけてください。
クールダウンして赤みや痛み、腫れが治まった場合はそのまま様子を見ても大丈夫です。冷やして数日経っても良くならない場合は、施術を受けたクリニックに連絡してください。医療脱毛の場合はクリニックは医療機関なので、大抵の場合医師による診察が受けられます。酷い場合は医師の指示に従い、適切な治療を受けることをお勧めします。
●硬毛化
硬毛化ははっきりとした原因がわかっていない以上、完全に予防することは難しい副作用です。しかしもし万が一硬毛化が起きてしまった場合にも、繰り返し施術を行うことで改善することがあります。硬毛化は毛根に十分なダメージを与えられなかった時に毛根が活性化することで起こるとされています。
つまり再度毛根にしっかりとダメージを与えることが出来れば、硬毛化してしまったムダ毛でも減っていく可能性があるのです。その為照射出力を強くするなどの調整をして、施術を重ねることで少しずつ治していくケースが多いです。サロンやクリニックによっては硬毛化してしまった場合には、無料で追加照射できる保証を用意しているところもあります。硬毛化が不安な方は、保証が充実したサロンやクリニックを選ぶことをお勧めします。
●汗が増えたと感じる
脱毛で汗が増えたように感じるのは大抵は汗腺に影響があるわけではなく、毛が減って感覚が変わったことによるものなので根本的な対処方法を取るのは難しいかもしれません。実際には汗の量は脱毛前と変わらないはずなので過度に心配しなくても大丈夫です。どうしても気になる場合は、制汗剤や脇汗パッドで対応するのをお勧めします。脱毛で汗が増えたと感じる一方で、毛に汗が残りにくくなり雑菌が繁殖しにくくなったことで汗のにおいが気にならなくなったという方もいます。
脱毛の副作用が起こってしまうと慌ててしまうかもしれませんが、対策を知っておくと安心ですよね。副作用が起こった時のためにも対策法を知っておきましょう。
7.予防方法
せっかく脱毛で綺麗な肌を目指しているのに、副作用が起きてしまっては元も子もありません。副作用を起こさない為にできる予防方法について解説します。
●保湿する
脱毛には肌の乾燥が大敵です。肌が乾燥していると、バリア機能が落ちて肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。肌の乾燥を防ぐ為に日ごろからこまめに保湿しておくことをお勧めします。特に脱毛後の肌は乾燥しやすくなっているので、アフターケアはしっかり行ってください。
●禁止事項を守る
脱毛サロンや脱毛クリニックでは、脱毛を始める前のカウンセリングなどで脱毛前後に避けるべき行動についても注意喚起しています。例えば脱毛当日の入浴や激しい運動、飲酒などは身体に熱がこもって副作用に発展してしまいやすいことから、避けるように言われるはずです。
また予防接種を受けた時や体調がすぐれないときなども、肌が敏感に反応して副作用を起こすリスクが高くなります。脱毛を受ける時には必ず脱毛前後にしてはいけないことの説明があるので、しっかり守るようにしてください。
●自己処理を控える
脱毛期間中は、できるだけ自己処理を控えるのがベターです。施術と施術の間は数週間~数カ月程度の期間を空けるのがほとんどです。この期間の間、自己処理が必要な場合は処理して頂いてもかまいませんが、カミソリや毛抜きでの処理はお勧めできません。肌を傷つけてしまい、次の脱毛の時に副作用に繋がる可能性があるからです。
どうしても必要な時以外は自己処理自体をなるべく避け、自己処理をするときは電気シェーバーを使うなどして出来るだけ肌に負担を掛けないように気を付けてください。
これらをしていると必ず副作用が起こらない訳ではありません。しかし副作用が起こる可能性が下がります。副作用を避けるためにもしっかり予防しておきましょう。
8.まとめ
脱毛することで何らかの副作用は起こる可能性があります。しかしどの副作用もずっと長く続くわけではありません。しっかり予防策と対処方法を学んでおきましょう。また後遺症に関しては全くの嘘です。脱毛することで身体に害を及ぼす影響はありません。心配する必要ありません。
脱毛することで副作用が起こる可能性はありますが、もちろん脱毛するメリットもあります。脱毛前からしっかり予防し対処方法も学んでおき、早めに脱毛して悩みから解消されましょう。
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